2010-01-01から1年間の記事一覧

“人生の節目”

「あけましておめでとうございます!」 高揚した声がTVから繰り返される。2010年最後の日は、年越しそばを食べているうちに2011年に切り替わった。時は2010年であろうが2011年になろうが同じように刻んでいくのだけれど、やはり気持ちは年を区切って、この1…

“天才”を創るもの

いろいろあった今年も、もうじき暮れてゆく。締めくくりの雑事をしながら見たTV番組が印象に残った。 それは、昨年6月急逝したマイケル・ジャクソンが、同年夏にロンドンで開催するはずだった幻のコンサート「THIS IS IT」のリハーサルとその舞台裏を収めた…

フィンランドでのビエンナーレ 制作の記録

そもそも、この日記を始めた目的は、フィンランドでの滞在制作を記録することにあった。ところが、制作が佳境に入ると、思考のすべてが、寝ても覚めても、作品制作の進行や対策のほうへ行ってしまっている。そのうえ、所は白夜の夏のフィンランド。日没は夜…

最初で最後の遠出ー Lapland

こちらの生活は、もう3週間を越えた。前の日記以来、あっという間に1週間が過ぎてしまった。1日1日、展覧会に向けての準備が進んでゆき、出来事は盛りだくさんなのだが、明るいままの夜、机に向かわないうちに睡魔に襲われてしまうのだ。一番遠くに行っ…

ボスニア湾のトゥッキカリ島

20日のmaster-class終了後、アーティストSannaのコテッジに招かれることになった。こちらの人々は、自宅以外に休日を過ごす家としてコテッジを持つのが一般的らしい。人口密度の低さ(面積33万8145平方km、人口520万人:2008年時点。約37万…

ビエンナーレのプレイベント"master-class"

18日の夜に夫がこちらへ来て、23日に発つまで数日間のフィンランド二人暮らしを楽しむ。二人暮らしと言っても、夫婦がそろったということで、地元のアーティストたちが競うように歓待のプランを提案してくれ、全部は受けられないのでうれしい悲鳴だ。夫…

フィンランド滞在 1週間が過ぎて

5/10から始めた、フィンランドのIiという街での暮らしは、昨日で1週間となった。 日本にいる間に考えていたプランは、最初の1週間の間に材料購入と作品の外枠ぐらいまでは制作を進め、滞在の半ばには、いろいろなフィンランドをこの眼で見るために旅行をし…

アーティストの家/アーティストの個展

昨日は日記を書きそびれたので、振り返って充実した一日のことを書こうと思う。 (5/13の日記) 朝から太陽光が燦々と差し込み、突然夏が来たかのような一日だった。いきなりみんなの装いはTシャツに早変わり。部屋にいるのがもったいなくて外に出たら、レジ…

フィンランド滞在 KulttuuriKauppila Art Centre

KulttuuriKauppila Art Centre。(http://www.kulttuurikauppila.fi/sivu/fi/)まだ、かまずに一息で言うことができないが、ここが滞在場所だ。元は学校だったこの建物は、縦長の2棟が向き合った形で建っている。 築170年の学校が、学校閉鎖後長い間放置さ…

フィンランド滞在 Ii川

フィンランド滞在2日目。昨日、あんなに疲れていたのに早朝5時に目が覚めてしまった。簡単に朝食を済ませて、滞在を始めたKulttuuriKauppilaアートセンター周辺を歩いてみた。 正直のところ、昨日空港からセンターに着くまでに見た風景は、興ざめだった。…

フィンランド 滞在先に到着

5月10日の朝6:30に家を出て、成田からヘルシンキまで7845kmを9時間35分の飛行、南端のヘルシンキから中部のオウルまで北上1時間飛行、オウル空港から車で北上45分。6時間の時差で現地時間19:00頃、滞在地となるKulttuuriKauppilaアー…

14年前の作品集

前にも書いたが、この夏、自宅2階部分のほとんどをリフォームすることになった。一緒に暮らしていた義父が6年前に他界し、どちらもアーティストの夫婦の今後の暮らし方に合わせて、手直しをしようというわけだ。50代に入った私たちに相続予定の次世代は…

あたらしい人たち

私は児童館5館で図工教室やパソコンでつくるカレンダー教室を担当している。年度が改まり、最初の図工教室を実施した。 2時ごろ準備に取りかかる。この時間に来館している児童は1年生ぐらいだ。これからなにするの?どんなもの?など質問攻めにあう。4月…

何を持っていきたいの?

フィンランドでの滞在制作の準備もしたいのに、リフォームにそなえて部屋をからっぽにしなければならない。ひたすら箱詰めの日々が続いている。実際にはひたすら…という継続動作になれない。手がとまって判断に迷うことしばしば。今後、幸運にも長生きできて…

もう1回目の節目

この夏、リフォームを計画している。その直前に海外でのレジデンス生活と展覧会があるので、リフォームのための準備は今月中、渡航前にほぼ完了しておく必要がある。私の部屋を含む2階の4部屋を空っぽにするのだ。これまでこの家で暮らしてきた25年の間…

メカ音痴のあがき

このブログを始めた目的のひとつは、来月から始めるフィンランドでの滞在制作の日々を何らかのかたちで記録しようと思ったこと。1ヶ月以上の海外生活になるので、日本の家族や友人たちに近況を報告する手段には便利そうだ。また、私自身にとっても、旅行者…

初ブログの日

人の記憶は時間とともにフェイドアウトしていきます。 自分の一生の折り返し点を過ぎたと自覚した頃から、これからの時間をどう生きるかをいっそう意識するようになり、目に映る光景がいとおしいものに感じます。自分の記憶があてにならないものならなおのこ…